
3年半の間、売り続けたことで、地元津山の人達から認められる商品となり、少ないながらに安定して販売をしていた。地元のお客様が口コミで広げてくれて、神戸の歯医者さんは定期的に注文をくれる。リピーターも増えてきた。しかし、全国区の商品とは言い難い。
2004年6月より「美作大学技術交流プラザ」の「食品分科会」に参加させていただいていた。これは地産地消をテーマとして、産学官民の連携で商品開発をしていこうというグループであり、食品分科会では会で開発した商品を「夢みのり」ブランドとして認証し、販売支援等を行っている。
津山新産業開発機構という官主導の団体としては活発な活動をしている。このさば寿司のお米は地元岡山県産のものを使っているが、他のさばや昆布は他県からであり、海に面していない津山で完全に地産地消は難しかった。だから、夢みのり認証は考えていなかった。
2005年11月7日、さば寿司全国展開の大きな転機が来た。同会のマーケティングアドバイザー近藤氏からの1通のメールだった。それは「セコムの食への推薦の件」という題で「食品通信販売では全国的に有名なセコムの食に、さば寿司を提案されてみてはどうでしょうか?少し時間がかかり、審査も厳しいのですが、採用されればラッキー!という感じで出してみませんか?」という内容であった。
自分としても何か全国販売をする糸口が欲しく、地元での販売も安定してきたことから、本当に軽い気持ちで企画書を送付した。このさば寿司は自分なりにこだわりを持って、他にない物を作っていると自負していたが、セコムの食には非常にこだわった商品で且つ高価な商品が掲載されており、さば寿司が採用されるのは難しいのではないのかと思っていた。
企画書をファックスした2日後、セコムの食担当者から電話が来た「検討候補に上がりましたので、サンプルを送付下さい」おっ!これは好感触。早速サンプルを送付し、見積等の条件を提示した。大丈夫かどうか、不安であったが、1週間後に結果が出た。採用である。ラッキー!本当にラッキーが舞い降りてきた。自分のこだわりや商品が認められたのである。
タイミングも良かったのは、セコムの食の春号の企画に桜の色と香りのするさば寿司が丁度合っていたのである。発行部数23万部、23万人以上の人達にこのさば寿司を紹介できる喜びは大きい。近藤さん、ありがとうございます!
2005年11月、同じようなタイミングで、東京ギフトショー出展のお誘いが近藤氏から来た。費用はかかるが、20万人来場の展示会に出展できるのは大きなチャンスであると感じた。食品分科会の他のメンバー5社も同時出展するというので、出展までに展示方法やレイアウト、資料作りなど5回もの会議・打ち合わせを行った。
2月14日から17日にかけて行われた東京ギフトショーは、来場者数も多く、バイヤー対象の展示会なので、来場者の目が真剣であった。これは凄いぞ!出来る限り試食してもらい、この味を知ってもらうことに専念した。さば寿司に興味のあるお客様には自分の熱い思いを伝え、しゃべり続けた。
このギフトショーで、一つの縁があった。雑誌「サライ」への掲載である。2005年春に雑誌社5社程に飛び込み営業をし、さば寿司をアピールしており、「サライ」は非常に魅力的な雑誌であった。その通販部門の方が来られたのである。2年間思い続けた女性を口説くかの如く、担当者に熱い思いと商品のアピールをした。展示会後も電話をし、サンプルを送付し、めでたく採用が決まった。やったー!!!!!!
26万部発行の雑誌に掲載されることの喜び、また「サライ」というこだわり読者が購入している雑誌に掲載されることは非常に意味のあることだと感じた。
これで、1億2000万人の内、セコムとサライで50万人の人たちにさば寿司をアピール出来るぞ!
全国展開への初めの一歩が踏み出された。
★以上が開発ストーリーです。かなりの長文でしたが、読んで頂いた方には厚く御礼申し上げます。ご意見等がございましたら、「店長メール」にメールをお願いします。